スケオタになった2011年
過去記事で、
「スケオタになったきっかけは、後日書くとして」と言ってたので
今日をその「後日」にしたいと思います。
思い起こせば、それは2011年のことでした。
松岡修三のインタビューを受けていた16歳
もともと大学の先輩でフィギュアスケートファンの方がいて
mixi(懐かし!)に、頻繁にそれ関連のことをつぶやいていました。
だから、全然選手の顔はわからないけど
名前はなんとなく知っているという状態。
そのとき、先輩がよくつぶやいていたのは「羽生先生」でした。
「羽生先生やばい」「羽生先生、どこいくん?」などなど
へー、羽生っていう上手い選手がいるのね。
私はそんな風に認識していました。
ある日の夜
たまたまテレビを見ていると(たぶん報道ステーション)
松岡修三がスポーツ選手にインタビューしていました。
「あー、この人が先輩の言ってた羽生先生か~」
て、くらいのテンションでインタビューの見ていました。
でも、受け答えのしっかりしてること!!
松岡修三さんも何度も何度も「本当に16歳!?」と言っていました。
そこで初めて
何、しっかりしたこの子!?
となり、気になりだしました。
もともとフィギュアスケートはたまに見ていたのですが、
テレビでやっているから見るって感じ。
しかし、このインタビューを見て
「よし、この子の次の試合は観るぞ!」
となりました。
心を貫いた「ギャップ」
もうすでにGPシリーズは始まっており、
羽生選手は2戦目のロシア大会。
それが初めてみた羽生選手の試合だったように思います。
「おぉ、あんな可愛い見た目やのに闘志すごいな」
これが感想です。
まだ、ここではスケオタという沼を眺めているだけでした。
この沼にドボンと突っ込んでしまったのは、GPシリーズ最終戦GPFのフリーの演技です。
Yuzuru Hanyu FS GPF 2011 (Czech commentary + English & Japanese subtitles)
闘志剥き出しの演技からの~、この可愛さ!!!
グサッと私の心に突き刺さりました。
確かこの演技を見た後、
「やばいやばいやばいやばい」とアホのように家族に言いまわって、
家の中をぐるぐるして歩いていたはず。(不審者)
そこから、真面目にフィギュアスケートの試合を追うようになり、
2011年の全日本選手権もテレビで見ました。
試合が始まってから、開催地が大阪であると気づき、
大阪在住の私はエキシビションのチケットを試合開催中に取り、見に行きました。
(今じゃ考えられないですが、2日前でもチケットが取れた)
ニースでの伝説の演技
全日本選手権で世界選手権の代表に初めて選ばれた羽生選手。
ショートプログラムでは、ミスがあり7位。
最終グループひとつ前のグループ。
試合はテレビ生放送。生放送でスポーツ観戦するなんて、初めてでした。
私は正座しながら、テレビに向かっていました。
そして、伝説の演技が始まるのです。
だばぁ~(泣)
そうです、テレビを見ながら号泣したのはこの私です。
ちょうど帰宅した母親に「羽生くん、3位になったよ~泣」と駆け寄ったのも、この私です。(不審者2)
でも、それは私だけではなかったようで
この演技から羽生ファンになった人は、俗に「ニース落ち」と呼ばれています。
ショートプログラム7位で、表彰台はかなり厳しいものでしたが、
この渾身の演技で見事総合3位に入り、羽生伝説が始まっていきます。
この時足首を痛めていたらしく、
あの全然なんでもないところでこけてしまったのはそのせいだったようですが、
あの転倒からのジャンプがまた感動的でした。
そして、このシーズンよく転倒していた最後のジャンプを堪えてからは
涙が止まりませんでした。
お互い泣きながらのコーチとの抱擁。
あー、映画か!!
その後の私
その後、私は本格的にというか自称するくらいには「スケオタ」になりました。
<問題>
この世界選手権で3位になった羽生選手は、2012年の夏のアイスショーにたくさん出演しました。私は2012年に就職しました。
さて、何が起こったでしょう?
<正解>
ボーナスを全部ぶっこんで、羽生くんの出るアイスショーに行きまくった。
自覚なかったんですよ。
だって、口座にお金が振り込まれてるから好きなものに使いたいじゃないですか!
こんななんとしても見に行きたい!っていう衝動初めてだったんですよ。。。
信じられないんですが、
プリンスアイスワールドっていうアイスショーで握手した気がします。
あれは夢だったのでは?と今でも思います。
現在の私と得たもの
今では知らない人はいないくらい有名人となった羽生選手。国民栄誉賞ですもんね。
雲の上の存在で、はぁ遠くに行っちゃったなと寂しく思うこともあります。
ソチ五輪で金メダルを取るまでは知らない人も多く、
ソチで金メダルを取った時は周りから「あれ、マナさんが追っかけしてた子やんな!すごいやん、おめでとう!」となぜか私が祝福を受けました(笑)
現在の私は、転職して懐具合が悪くなったことや体力的な問題で
大阪近辺で行われるアイスショー・試合にだけ行くようにしています。
(でも、チケット取れないことも多いけど!)
羽生選手を好きになり、フィギュアスケートを好きになり、ジャンプの見分けがつくようになり、ジュニアの選手も見るようになりと、広がった世界はたくさんありますが
一番大きかったのは、
ファン心理を手に入れたこと
です。
実は私、羽生選手を好きになるまで「ファン心理」というものが理解できませんでした。
ジャニオタの友達が、駅に貼ってあるポスターを「写真撮っていい?」っていう気持ちがわかりませんでした。
決して見下したりしていたわけではないのですが、写真撮ってどうするの?って思ってました。
私の中には、存在しない気持ちだなと思っていたのです。
でも、羽生選手を好きになってフィギュアスケートを好きになって「ファン心理」を手に入れた!と思いました。
(恋愛感情ではなく)「好きになる」ってこういうことなんだ!と。
心の、感情の引き出しが一つ増えたみたいで、すごく嬉しかったことを覚えています。
今の私は、すごく熱心なファンというわけではなくなっていると思います。
けれど、羽生選手の引退が見えてきた今、一度でいいから試合を生で見たいとも思うのです。
(大阪で行われた羽生選手出場予定の試合のチケット取れたことが2度あるのですが、2回とも棄権になった)
きっかけは羽生選手でしたが、今はフィギュアスケートが好きです!
長々と自分語りをしてまいましたが、
もうすぐ始まる新シーズン楽しみだー!
特に女子シングルに注目しています。
興味のある方は、ちらっと見てみてください!